おつかれさまです。ZuQ9->Nnです。
2009年10月27日(火)「要求開発フォーラム西日本 2009」が
開催されましたので参加しました。
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場所は梅田の大阪市立総合生涯学習センター 第2研修室 で
人数は70名でした。
まず、最初のセッションは
要求開発アライアンス理事の萩本 順三 氏による「要求開発超入門」です
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要求開発とはなにか。とう説明に始まり、
従来のシステム開発には、業務管理者、業務担当者、システム担当者の
間には壁があるとおっしゃられました。
たとえば、業務管理者とシステム開発者の壁が無い場合では、
業務担当者がおいてきぼり、結局、業務に合っていない、使われないシステムができてしまう。
逆に、業務担当者とシステム開発者の壁が無い場合は、業務管理者の戦略的な業務の改善は難しい。
今のシステムの見える化だけで終わり、改善され効率は上がらない。
といったお話をされました。
そこで、業務管理者、業務担当者、システム開発担当者が一緒に話し合って、
システム要求、システム設計を行うのがコタツモデルを提案されました。
要求は立場が異なれば全く違い、どの要求を重視するか?
本当にそれは、価値があるのかを常に問いながら進めていく
そういった内容のお話がありました。
最後に要求開発を行う基礎体力として
・見える化を理解している
・プロセスを理解している
・プロジェクトを経験している
・ロジカルに物事を考える
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が必要だとおっしゃられていました.
お話の内容は確かにいままで経験した内容も多く
身につまされる思いがありました。
それだけに大変解り易い内容のお話でした。
続いては、同じく、要求開発アライアンス理事の
要求開発アライアンス理事 細川 努の「要求開発とシステム開発」です
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要求開発とシステム開発の違いについての説明です.
まずは、システム開発では、作成したモノの20%くらいしか利用されていないとのべられ
それは、なぜかということを説明されました.
それは、まずは、「要求の壁」が存在している、たとえば、ついでだから、多めに要望をだすってやつです。
次は、「溶岩流アンチパターン」これは、以前は必要だったが、時間が経って必要なくなった要望。
時間が立つといらない部分の除去、取り外しが難しいとのこと。
そして、次に、要求開発で必要なドキュメントなどを紹介。
システム開発でも様々なドキュメントが必要になるが
システムのライフサイクルで常に最新化できないドキュメントは作らないのが理想だそうです。
また、ユースケース図が要求開発での成果となるのが特徴のようです.
これまでは、日本のシステム開発は、SIerが1次請けして、下請けにおとすので
要求の壁ができ易い。海外、アメリカでは、個別にお客さんに直接雇用されているので
また、システム開発が違ってくるといった説明もありました.
講義の終了の後、少し休憩を挟み、バトンパネルディスカッション
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これは、単に聞くだけでなく、しゃべっていく、ディスカッションも開発する?ってコンセプトで進められました.
まずは、質疑応答がいろいろ、続きました。いくつも質問がありましたが最も多かった内容を1つだけ。
それは、「要求開発はどこから手をつけていいか?」という質問。
それに大しては、「まず、要求は開発するものと気づくのが第一、
業務管理者、業務担当者、システム開発担当者で話し合いの場を作ること」
「すべてを完璧にやるのではなく、できるとこから手をつける」といったアドバイスがありました。
ここでは、常に「本当に価値のあるものは何か?つねに、疑問をもって突き詰めていかなければならない」
といった強いメッセージを感じることができました。
最後に、てつ。さんこと前川哲治さんが「要求開発アライアンス西日本への想い」を語られて終了でした。
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全体的に、今のうまくいっていないシステム開発に対して、なんとかして変えてやろう。
そして、よりよい価値を生み出そうといった熱いメッセージを感じました。
大変刺激的で、また、同時に、これをきっちり行うには
相当な心構え覚悟が必要であることを認識させられました。