お疲れ様です。ZuQ9->Nnです。
この記事は、HoloLens Advent Calendar 2019、15日目
2019/12/15 の内容です。
今回は、ネタ記事です。技術的にもアセットを使っているので
あまりたいした内容ではありません。そして少しセンシティブな内容が含まれるので
不愉快に思われる方は、記事を閉じてください。
個人的にHoloLens 2の新しい機能で、一番気になるのがハンドトラッキングです。
ハンドトラッキングで、今回は柔らかい仮想オブジェクトに触ってみましょう。。
今回の環境は、Unity 2019.2.12f1
Microsoft Mixed Reality Toolkit v2.1.0(
Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.1.0.unitypackage) を利用しました。
まずは、適当な名前でUnityでプロジェクトを作成(僕はTestとしました。)
Microsoft.MixedReality.Toolkit.Unity.Foundation.2.1.0.unitypackageをUnityにインポートします。
Apply Mixed Reality Toolkit Default Settings?
のダイアログが表示されますので、Applyを押します。
Unityのメニューに、Mixed Relaity Toolkitが表示されますので、
そこから。Add to Scene and Configureを選びます。
Select MixedRealityToolkitConfigurationProfileのダイアログが表示されます。
こちらは、開発環境に合わせて選択しますが、今回は、とりあえず、
DefaultMixedRealityToolkitConfigurationProfileを選択します
Hierarchyに、MixedRealityTookitとMixedRealityPlayspaceが自動追加されます
今回は、こちらの
サイトに公開されているアセットを利用します。
Making a Stress Ball Cast rays at objects and draw a debug lines. Convert forces to velocities for vertices. Maintain shape with springs and dampening. Compensate for object transformation. We start with a scene that has a single cube sphere object at its center.
サイトの一番下に、unitypackageのリンクがありますので、そちらをクリックしてダウンロード
dealing-with-transformations.unitypackageがダウンロードされますのでUnityにインポートを行います。
HierarchyからCreate > 3DObject > Sphereを選択
Sphereを見える位置に配置します。(僕は x : 0, y : 0, z:2に配置しました)
HierarchyのSphereを選択、Inspectorを表示し、
Add ComponentからMesh Defomerを選択アタッチします。
続いて、SphereのInspectorをから、
Add ComponentでPointer Handlerを選択アタッチします。
続いて、SphereのInspectorをから、
Add ComponentでNew Scriptを選択スクリプトを追加。
スクリプト名は、特に何でもいいのですが、今回はSphereBounceとしました。
SphereBounceのコードはこんな感じになります。
SphereのInspectorをからPointer Handlerの
On Pointer Draggedの + ボタンを押し
HierarchyからShpereをInspectorのPointer Handler、
On Pointer Draggedにドラッグしてアタッチします。
SphereのInspector、Pointer Handler、 On Pointer Draggedから
No Founctionのドロップダウンを開いて。
SphereBounse > Boundを選択します。
Unity Editorを実行し、Shiftボタンを押しながら指を表示
クリックしながら動かすとこんな感じで動きます。
ちょっと、パラメータを調整してみたんですが
残念ながら、あんまり思った感じのプルプル感は得られませんでした。。 orz..
この辺りは、別のアセットを検討したほうがいいかもしれませんね。
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HoloLens 2のタッチに対応させてみる。
上記は現状のHoloLensの実機のAir Tapでも動くように
Pointer Handlerを利用しました。
HoloLens 2ではハンドトラッキングのタッチも検出できます。
一応、そちらでも動くように対応させてみたいと思います。
なので、その対応が不要な人は読み飛ばしてください。
SphereのInspectorのAdd Componentで
Near Interaction Touchable Volumeをアタッチします。
つづいて、SphereのInspectorのAdd Componentで
Touch Handlerをアタッチします。
SphereのInspector、Touch HandlerのOn Touch Updatedの + ボタンをクリック
HierarchyからShpereを Inspector、
Touch HandlerのOn Touch Updatedにドラッグしてアタッチします。
SphereBounceのコードに、タッチで反応したときの動作のメソッドBoundTouchを追記します。
SphereBounceのコードは、こんな感じになります。
SphereのInspector、
Touch HandlerのOn Touch Updatedから
No Founctionのドロップダウンを開いて。
SphereBounse > BoundTouchを選択します。
設定は以上でおわりです。Unity Editorを実行
Shiftボタンを押しながら指を表示、今度は、クリックせずそのまま、Shpereに近づけます。
こんな感じで動きます。
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流石に、これだけだと、あまりにネタすぎるのでソースコードの解説を行います。
1) Shpereを揺らしているMeshDeformer.csについて。
Unity C# Tutorialsのサイト
Mesh Deformation にも実装が記述されていますが、
MeshFilterを取得して、ポリゴンそのものを変形させることによって、凹んだ表現をおこなっています。
2) クリック動作を扱うPointerHandler.csについて。
こちらは、MixedRealityToolkit-Unityで提供されています。
MonoBehaviourを継承しているため、Inspectorからセットできるようになっています。
IMixedRealityPointerHandlerがイベントを扱います。
OnPointerDown(MixedRealityPointerEventData eventData); // クリックポインターを下げたとき
OnPointerDragged(MixedRealityPointerEventData eventData); // ドラッグされたとき
OnPointerUp(MixedRealityPointerEventData eventData); // クリックポインターを挙げたとき
OnPointerClicked(MixedRealityPointerEventData eventData); // クリックが押されたとき
このイベントがUnityのInspectorからセットできるようになっています。
3) タッチ可能にする NearInteractionTouchableVolume.cs
こちらも、MixedRealityToolkit-Unityで提供されています。
実は、よく似た名前の NearInteractionTouchable.csと言うスクリプトも存在します。
NearInteractionTouchable.csでは、Shpere Colliderには反応しませんでした。(SetTouchableColliderメソッドの引数がBoxColliderになっているから??)
間違えないようにNearInteractionTouchableVolume.csをアタッチしてください。
4) タッチ動作を扱う TouchHandler.cs
こちらも、MixedRealityToolkit-Unityで提供されています。
こちらもMonoBehaviourを継承しているため、Inspectorからセットできるようになっています。
IMixedRealityTouchHandlerがイベントを扱い
OnTouchStarted(HandTrackingInputEventData eventData); // タッチ開始
OnTouchUpdated(HandTrackingInputEventData eventData); // タッチで移動中
OnTouchCompleted(HandTrackingInputEventData eventData); // タッチ終了
こちらのイベントもUnityのInspectorからセットできるようになっています。
上記の NearInteractionTouchableVolume.csをアタッチしていないと、検出されませんでした。
5) 自作した SphereBounse.cs
Bound(MixedRealityPointerEventData eventData)
クリックで反応するメソッド、今回は、クリックされている間はずっと反応させたかったので
OnPointerDraggedの時に呼び出しました。
ポイントは引数のMixedRealityPointerEventData で、
IMixedRealityPointerHandlerのOnPointerDragged(MixedRealityPointerEventData eventData);の
引数をそのまま渡すことができます。
eventData.Pointer.BaseCursor.Positionでカーソルの場所がVector3で取得できます。
BoundTouch(HandTrackingInputEventData eventData)
タッチで反応するメソッド、今回は、タッチされている間はずっと反応させたかったので
OnTouchUpdatedの時に呼び出しました。
IMixedRealityTouchHandlerのOnTouchUpdated(HandTrackingInputEventData eventData);の
引数をそのまま渡すことができます。
もちろん、自作のメソッドでIMixedRealityPointerHandler、IMixedRealityTouchHandlerをそれぞれ実装することも可能なのですが
実装したいイベントの後に、どのような処理をしたいか?に集中したほうがコードは短くなりますので、今回はこの実装をおこないました。
これ系のネタは、ほかの人もやっているんじゃないかと捜したところ
QiitaではUnityで3記事みつかりました。
。。。
ってか。もろ、
タグが切られていてたww。
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あんたも好きねぇ。。
本当はHoloLens 2の実機が届いてたら実機で動かしたかったんですが。
残念ながら実機確認はできていません。ビルドして、 HoloLens 2のエミュレータでは動くのを確認しました。
多分 HoloLens 2実機でも動くと思うよ。。